日本株の特徴について、以下のようにまとめられます。
1. 為替リスクがない(円建てで取引できる)
日本株は、日本円で取引されるため、為替レートの変動を気にする必要がありません。海外の株式に投資する場合、円高になると円換算で損失が出るリスクがありますが、日本株ではそのリスクがありません。
2. 株主優待が充実している
多くの日本企業は、株主優待制度を導入しています。自社製品やサービス、割引券などがもらえ、配当金とは別に株主への還元がある点が大きな特徴です。
3. 割安な銘柄が多い
米国株などと比べて、PBR(株価純資産倍率)が1倍を割る企業が多いなど、割安と評価される銘柄が多い傾向があります。これは、成長性や株主還元姿勢が海外投資家から十分に評価されていないことが一因とされています。
4. 成長性は相対的に低いと見られがち
海外投資家からは、日本企業全体の成長性が米国などと比べて低いと評価されることがあります。また、内部留保が多く、株主還元への姿勢が米国企業に比べて低いという見方もあります。
5. 外国人投資家の動向が市場に大きな影響を与える
日本の株式市場は、外国人投資家の売買動向に大きく左右される傾向があります。外国人投資家は日本の株式を約3割保有しており、その動向が株価に大きな影響を与えています。
6. 情報収集がしやすい
日本株は、国内企業に関する情報が日本語で豊富に手に入ります。ニュースや決算情報、企業分析レポートなどが比較的容易に得られるため、投資初心者にとって情報収集がしやすいというメリットがあります。
7. 投資家構成
* 個人投資家:個人株主数は増加傾向にあり、過去最高を更新しています。投資信託などの間接保有を含めると、個人投資家の保有比率は一定の割合を占めます。
* 外国人投資家:株式の保有比率は約3割で、売買代金ベースでは大きなシェアを占めています。彼らの動向が日本の株価に大きな影響を与えます。
* 事業法人・金融機関など:過去に特徴的だった「株式持ち合い」は減少傾向にあり、純粋な投資目的での保有が増加しています。
これらの特徴を理解することで、日本株への投資判断に役立てることができます。